B級グルメの祭典『B-1グランプリ』の第一回から第十回までの上位を、ゴールドグランプリ5pt、シルバーグランプリ3pt、ブロンズグランプリ1ptで集計。第一回から第十回までの『B-1グランプリ』で、ポイントが多いB級グルメのTOP5を紹介していきます。
第1位 八戸せんべい汁研究所 (青森県八戸市) 16 Pt

第7回大会ゴールドグランプリ(5Pt)
第6、5回大会ブロンズグランプリ(1Pt×2)
第2、3、4回大会シルバーグランプリ(3Pt×3)
八戸せんべい汁とは、小麦粉と塩で作る鍋用の南部せんべいを、肉や魚、野菜、茸でダシをとった汁の中に割って入れて、煮込んでから食べる郷土料理のこと。
八戸せんべい汁のルーツは江戸時代後期で、そのころに半熟焼の麦せんべいや蕎麦せんべいを、季節の具材に入れた汁物にちぎって入れる食べ方が八戸地方で広がっていきました。
明治30年代に入ると、南部せんべいが八戸地方以外でも生産されるようになり、堅焼きの南部せんべいを汁物に入れる、現在の「八戸せんべい汁」の形が完成しました。
B-1グランプリの発祥の地でもある青森県八戸市は、2006年の第1回大会から参加していて、2012年にゴールドグランプリを獲得。
青森の郷土料理・B級グルメとして抜群の知名度を誇る「八戸せんべい汁」は、県内にある190軒ほどの飲食店で提供されています。
第2位 富士宮やきそば学会 (静岡県富士宮市) 10 pt

第2回大会ゴールドグランプリ(5Pt)
第1回大会ゴールドグランプリ(5Pt)
コシのある麺が特徴の富士宮やきそばは、安くておいしい麺物として昔から親しまれているB級グルメです。
富士宮やきそばの製造工程が普通の焼きそばとは違い、蒸したあとに茹でずに、急速に冷やし、油で表面をコーティングしていきます。
こうすることで、普通の麺よりも水分が少なくなり、独特のコシが生まれるのです。
最初に食べると、「なんか麺の食感が違うな」と感じますが、2度3度食べるうちに、コシのある麺の食感と富士宮独特の味付けがクセになります。
B-1グランプリで2006年、2007年ゴールドグランプリを獲った「富士宮やきそば学会」は、静岡県富士宮市が誇るB級グルメ。
富士宮やきそばが食べられるお店は、富士宮市内だけで150店以上あります。どこがいいか迷ったら、富士宮やきそば学会直営のアンテナショップがありますので、そこで富士宮やきそばを試してみてください。
・富士宮やきそば学会直営のアンテナショップ
住所/静岡県富士宮市宮町4-23
TEL/0544-22-5341
営業時間/10:30-17:30 定休日/なし
第3位 熱血!!勝浦タンタンメン (千葉県勝浦市) 9 pt
第10回大会ゴールドグランプリ(5pt)
第9回大会シルバーグランプリ(3Pt)
第8回大会ブロンズグランプリ(1Pt)
千葉県勝浦市の漁師・海女さんが寒い海仕事をしたあとに、冷えた体を温めることができるメニューとして定着したB級グルメ。
勝浦タンタンメンの特徴は、醤油ベースのスープにラー油が多く使われたタンタンメンなので、通常のゴマ油が使われているタンタンメンとは一味違った味わい。
具材はミジン切りの玉ネギと挽き肉が定番で、お店によってニンニク・にら・ねぎが入ることも。スープもお店によっては味噌ベースにしているところもあり、様々なバリュエーションがあります。
現在、タンタンメン船団の正規取扱店は、勝浦市や周辺地域に41店舗あります。
4位タイ 十和田バラ焼きゼミナール (青森県十和田市) 8 pt

第9回大会ゴールドグランプリ(5Pt)
第8回大会シルバーグランプリ(3Pt)
十和田市や上十三地区、南部地区で食べられている、牛バラ肉と玉ねぎのみを、しょうゆベースの甘辛いタレに絡ませて鉄板で焼いて食べるB級グルメ。
十和田の家庭で食べられている昔ながらのバラ焼きは、バラ肉と玉ねぎのみが定番。ですが、バラ焼きを提供している飲食店では、玉ねぎのほかにピーマンやニンジン、キャベツ、もやし、シメジなどを入れているところもあります。
バラ焼きの秘伝のタレは、十和田市内のスーパーで販売されていて、気軽に十和田バラ焼きの味を家庭でも楽しむことができます。
十和田バラ焼きゼミナール公認の「十和田バラ焼きのタレ」は…
・ベルサイユの薔華ったれ(ワダカン)
・十和田バラ焼きのたれ(エバラ食品工業)
・十和田バラ焼きのたれ(十和田湖ふるさと活性化公社)
現在、青森県十和田市内では80店以上の飲食店でバラ焼きが提供されています。どこで食べたらいいか悩むという方は、十和田バラ焼きゼミナールのアンテナショップ「バラ焼き大衆食堂 司 十和田組」がおすすめです。
・バラ焼き大衆食堂 司 十和田組
住所/青森県十和田市稲生町15-41
TEL/080-6059-8015
営業時間/11:00〜14:30 17:30〜23:0 定休日/月曜日 ※月曜日が休日の場合は火曜日
4位タイ ひるぜん焼そば好いとん会 (岡山県真庭市)8 pt

第6回大会ゴールドグランプリ(5Pt)
第5回大会シルバーグランプリ(3Pt)
真庭市蒜山(ひるぜん)にあった「ますや食堂」(現在は閉店)で、評判となっていた焼きそばがルーツのB級グルメ。
「ますや食堂」の焼きそばは、ニンニク、玉ねぎ、リンゴなどの食材・調味料を調合して作った特製の味噌だれに、親鳥のかしわ肉とキャベツを入れて作ったこだわりの一品でした。
①味噌ベースの甘辛だれ、②親鳥のかしわ肉、③蒜山高原のキャベツ、この3つの要素が含まれているものが、ひるぜん焼そばです。
ひるぜん焼そばは、「ひるぜん焼そば好いとん会」公認店10店舗で食べることができます。お店によって、味付けやトッピングが違っていますので、色々な店舗を試してみてください。
4位タイ 横手やきそばサンライ´S (秋田県横手市) 8 pt

第4回大会ゴールドグランプリ(5Pt)
第1回大会シルバーグランプリ(3Pt)
太く真っ直ぐな茹で麺を使用して、具にキャベツ・豚ひき肉を使い、目玉焼きを乗せて、福神漬けを添えたものが、定番の横手焼きそば。
焼きそばのソースは、ウスターソースがベースで、スープを加えて使用するため、やさしい味わいになります。目玉焼きの黄味を麺に絡めて食べるのが、横手流です。
横手やきそばをどこで食べたらいいか悩んだら、「横手やきそば・四天王店」を名乗っているお店を訪れてみましょう。
横手やきそば・四天王店は、年に一度実施している「横手やきそば四天王決定戦」で上位4店舗に選ばれた推奨店になりますので、味に間違いはありません。
まとめ
4位タイが3店舗あったので、合計6店舗の紹介になってしまいました。とはいえ、いずれもB-1グランプリでゴールドグランプリを受賞しているB級グルメの猛者ばかりです。B級グルメで際立った強さを見せたのが、八戸せんべい汁と十和田バラ焼きの2つのB級グルメを擁する青森県。一度は食べに行ってみたいものですね。
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