100年以上の歴史?ロングセラー駅弁ベスト5!

峠の釜めし駅弁

毎年、新作の駅弁が登場しますが、駅弁の中には超ロングセラーを続けている駅弁もあります。今回は、100年以上販売され続けている、ロングセラー駅弁を5つ紹介。今でも食べられる駅弁ですので、気になる駅弁がないかどうかチェックしてみてください。

【駅弁の歴史】日本初の駅弁はいつ、どこで登場した?

日本で初めての駅弁は、明治18(1885)年、栃木県宇都宮駅で白木屋が販売した駅弁と言われています。

他にも、明治10年の大阪駅、神戸駅、明治16年の上野駅など諸説がありますが、はっきりした記録が残っているのが白木屋の駅弁なので、ここが駅弁発祥の地とされています。

日本鉄道(現在のJR東日本)の東北線宇都宮駅開業と同時に販売された白木屋の駅弁。

日本初の駅弁の中身はというと、ごまをまぶした握り飯2個とたくあんを竹皮に包んだものだったそうです。

明治に販売され100年以上にわたって愛されている駅弁

もちろん、現在では当時販売されていた白木屋の駅弁を食べることはできませんが、日本各地には、明治に登場し、いまなお販売されている超ロングセラーの駅弁があります。

ここでは、ロングセラーを続けている主な駅弁5つを紹介していきますので、ぜひ機会があれば食べてみてください。

一口メモ:白木屋の駅弁を再現した、汽車辨當(きしゃべんとう)という復刻弁当は、宇都宮駅で販売されている。

稲荷寿し(壷屋) 明治22(1889)年発売 

日本一うまい稲荷寿しと称されることもあるのが、愛知県豊橋駅で販売されている、壷屋の稲荷寿し。

端正な形の「おいなりさん」が7つに紅しょうがが添えてある、シンプルな駅弁です。

100年以上ものロングセラーが続いているのは、甘い煮汁がたっぷり染みた油揚げに、伝統の旨味を感じることができるからこそ。

油揚げにはしっかりと飴色が付き、モチモチとサラサラの中間の酢飯には、油揚げの煮汁がたっぷり染み込んでいます。

壷屋の稲荷寿しを食べたら、他の稲荷寿しで満足することはできなくなってしまいますよ。

豊橋駅 520円

元祖鯛めし(東海軒) 明治30(1897)年発売

鯛めしのロングセラー駅弁としては、小田原駅の鯛めし(東華軒)も有名ですが、鯛めしの元祖と言えば、やはり静岡県静岡駅で販売されている東海軒の『元祖鯛めし』。

鯛のそぼろを炊込みご飯の上にのせたシンプルな駅弁で、鯛のそぼろは、真鯛と高級魚のヒメダイで作られています。

真鯛とヒメダイのそぼろは甘くて濃厚、素材の美味しさがダイレクトに伝わってくる駅弁です。

シンプルに素材の美味しさで勝負している、それが100年以上売れ続けている秘密なのかもしれません。

静岡駅 750円(税込) 

大船軒サンドウィッチ(大船軒) 明治32(1899)年発売

サンドウィッチの駅弁の中でロングセラーと言えば、神奈川県大船駅で販売されている『大船軒サンドウィッチ』。

最近では、サンドウィッチの駅弁も増えてきましたが、大船軒こそ、日本初のサンドウィッチ駅弁を販売したお店です。

鎌倉ハムのボンレスハムサンドが4つ、チーズサンドが2つ入っていて、2種類の味を楽しむことができます。

濃厚で香ばしいハムに、胡椒と辛子が効いていて、しまりのあるハムサンドです。潔いほどシンプルなサンドウィッチだからこそ、何世代にも渡って愛されているのでしょう。

大船駅 530円

鯉弁当(松川弁当店) 明治32(1899)年発売

山形県米沢駅で販売されている、日本で唯一の鯉の駅弁。米沢といえば米沢牛が有名で、米沢駅には「牛肉どまん中(新杵屋)」といった、全国的にも人気の米沢牛を使ったロングセラー駅弁が販売されています。

なので、米沢で鯉というイメージがあまりないかもしれません。とはいえ、米沢では鯉が一般的な食材として古くから使われており、今でも鯉を食べる習慣が色濃く残っています。

醤油と砂糖で長時間煮込んだ鯉は、川魚特有のにおいがなく、脂がのった甘露煮に仕上がっていて、格別の美味しさ。甘くて濃い味付けが、ご飯にピッタリ合います。

鯉弁当は完全予約制なので、米沢に立ち寄って食べたいと思ったら、2日前までに予約しておくことが必須です。(松川弁当店 TEL:0238-29-0141)

米沢駅 1300円

あなごめし(うえの) 明治34(1901)年発売

瀬戸内海に沿って走っている山陽本線では、あなご弁当が10駅以上で販売されていて、あなご弁当激戦地区になっています。

そんな山陽本線のあなご弁当の中でも元祖と言えるのが、宮島口駅で売られている「うえの」の『あなごめし』。

明治34年に山陽鉄道(現在の山陽本線)の宮嶋駅の駅売り弁当として登場。現在でもロングセラーが続いています。

「うえの」の『あなごめし』は、瀬戸内海産の極上あなご「金あなご」だけを使い、創業当時から受け継がれている秘伝のタレをつけてじっくり焼き上げています。

この『あなごめし』の容器は今でも北海道産のシナノキを使った経木で、発売当時から変わっていない容器であるのも魅力。

宮島口駅 1470円(税込)

一口メモ:山陽本線であなご弁当の販売が多いのは、瀬戸内海で美味しいあなごが取れるから。あなごめしでは、広島駅で買える『夫婦あなごめし(広島駅弁当)』や福山駅と三原駅で買える『広島名物あなごめし(浜吉)』もおすすめです。

まとめ

登場してから100年以上愛され続けているロングセラーの駅弁を5つ紹介してきました。ロングセラーの駅弁には、ある共通点があったのに気づかれたでしょうか。それは、素材にこだわったシンプルな駅弁だということ。気になった駅弁があったら、ぜひ食べてみてくださいね。

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