寒さが厳しい雪国で昔から食べ継がれてきた東北のあったかグルメ。地元の人から愛されている郷土料理を今回は紹介していきます。東北のあったかグルメを食べると、体が心から温まってポカポカに。冬にしか食べられない東北の郷土料理もあるので、機会があればぜひ食べてみてください。
貝焼き味噌 青森県弘前市

ホタテの貝殻を鍋代わりにして、ホタテ・ねぎなどの地元の食材・カツオや焼き干しのだし汁、味噌や卵をいれて煮た青森県津軽・下北エリア定番の郷土料理。
江戸時代から陸奥湾の漁師は、ホタテの貝殻の上で具材を煮て食べていたのが、徐々に家庭にも広まり、郷土料理として定着していきました。
貝焼き味噌が食べられるお店
津軽旨米屋(うまいや):津軽料理遺産御膳 1,650円
住所/青森県弘前市大字亀甲町61 津軽藩ねぷた村
TEL/0172-39-1511
営業時間/11:00~15:00 定休日/なし
津軽旨米屋は、青森県津軽地方の郷土料理を後世に残す伝承店のひとつ。「津軽料理遺産御膳」には、貝焼き味噌だけでなく、郷土料理のみそ汁「けの汁」も含まれています。
太宰らうめんと郷土料理「はな」:貝焼きみそ定食 980円
住所/五所川原市金木町朝日山195-2金木観光物産館マディニー
TEL/0173-54-1160
営業時間/夏季10:00~17:00 冬季10:00~16:00 定休日/なし
石焼料理 秋田県男鹿市
漁師汁が起源とされているのが、秋田県男鹿市の郷土料理「石焼料理」。水を張った木桶に、獲れたての魚介や海藻を入れ、そこに400度に熱した小石を投入して煮立てるので、目・耳・舌で楽しめます。
新鮮な魚介が、目の前で豪快に音を立てて湧き上がるのは圧巻。男鹿半島の入道崎には、石焼料理を食べられるお店が複数店あります。
石焼料理を食べられるお店
元祖 秋田乃瀧(あきたのたき):2,600円(二人前)
住所/秋田市大町3-1-15
TEL/018-824-1010
営業時間/17:00~23:00 定休日/日曜
ほうろぎ汁 岩手県宮古市
岩手県三陸海岸沿岸エリアの郷土料理のひとつが「鱈(たら)汁」。その鱈汁から派生した料理のひとつに「ほうろぎ汁」があります。
ほうろぎ汁は、新鮮な真鱈を茹で上げて、身がほぐれやすくなったら、吊るし上げて揺さぶりながら身を味噌仕立ての汁に落として、根菜とともに食す料理です。
真鱈の水揚げ量が日本一の岩手県宮古市では、鮮度が落ちやすい真鱈も刺身で味わえるほど新鮮。白子もプリプリしたまま調理できるのは、鮮度が抜群の真鱈が手に入る宮古だからこそです。
ほうろぎ汁が食べられるお店
ホテル近江屋:宿泊客に夕食バイキングとして提供(冬限定)
住所/岩手県宮古市磯鶏1-1-18
TEL/0193-62-3660
カキ鍋 宮城県宮城郡松島町

江戸時代からカキの養殖の歴史がある松島を擁する宮城県は、全国屈指のカキの産地。10月~3月には、海辺にカキ小屋や直売所が並び、カキの町になります。
松島湾で育つカキは、やや小ぶりではあるものの、その分旨みがギュッと詰まっていて、クリーミー。磯の香りが残るカキをほおばると、プリッとした身で濃厚な味わいです。
カキ鍋を食べられるお店
洗身庵(せんしんあん):かき鍋 1,620円(一人前)/かき三昧 3,250円(1人前)
住所/宮城県松島町松島67
TEL/022-354-3205
営業時間/10:00~16:00 定休日/なし
洗心庵は、国宝・瑞泉寺や円通院と隣接している食事処。かき三昧は、カキ鍋をメインに、カキフライ、焼きガキ、カキの田楽が付く、まさにかき三昧の贅沢な料理です。
かき鍋クルーズ:大人3,400円 小人2,200円
住所:宮城県塩釜市港町1丁目4-1
TEL/022-365-3611
丸文松島汽船が運航している「かき鍋クルーズ」もおすすめ(冬季限定)。松島観光しながら、かき鍋をいただくことができます。
米沢牛のすき焼き 山形県米沢市
山形県南部の置賜(おきたま)地方で飼育された黒毛和牛・日本屈指のブランド牛が「米沢牛」。細かな霜降りと甘い脂は、すき焼きの甘めの割下と相性が抜群です。
やや赤みが残るやわらかな肉をほおばると、口いっぱいに脂の旨みが広がっていきます。体をポカポカにしてくれるすき焼きは、寒い季節にピッタリです。
米沢牛のすき焼きが食べられるお店
登起波(ときわ):米沢牛・百年のすき焼きコース特選8,000円/松6,000円/竹4,000円
住所/山形県米沢市中央7丁目2-3
TEL/0238-23-5400
営業時間/11:00~21:00 定休日/火曜
上杉伯爵邸:米沢牛のすき焼き130g 7,700円/特選すき焼き130g 9,000円
住所/山形県米沢市丸の内1丁目3-60
TEL/0238-21-5121
営業時間/11:00~20:00 定休日/4月~11月第2、4水曜 12月~3月毎週水曜
会津地鶏そば 福島県会津若松市
100日以上かけて平飼いされている会津地鶏。ちなみに、スーパーなどで売られている若鶏の飼育期間は40~50日ほどです。倍以上の期間かけて飼育されているのは、地鶏の自然の成長に任せているから。
そのため、会津地鶏の肉は赤みが強く、ほどよい歯応えと脂の甘みがあります。地鶏の肉の旨味とごぼうの風味が調和したコクがあるつゆに二八そば、というのが会津地鶏そばの定番です。
会津地鶏そばを食べられるお店
かんのや:会津地鶏ごぼう蕎麦 900円
住所/福島県会津若松市行仁町4-11
TEL/0242-22-3904
営業時間/11:00~14:30
天蕎庵:会津地鶏そば 1,300円
住所/福島県耶麻郡猪苗代町字御三壇4187-4
TEL/0242-63-2802
営業時間/11:30~14:30 18:00~22:00 定休日/火曜
まとめ
冬季限定で、その土地しか食べられないものも数多くある東北のあったかグルメ。機関と場所が限定されている分、旬の新鮮な美味しさを楽しむことができます。東北方面に足を運んだ際には、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
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