いま一番熱いサッカー漫画「アオアシ」。Jユースで主人公が成長していくという今までにないタイプの漫画ですが、サッカーファンを熱狂させています。サッカーの動きが言語化されている、本格的なサッカー戦術が丁寧に描かれているなども人気の理由ではありますが、作品の中に散りばめられている名言もアオアシの欠かせない魅力のひとつ。
そこで今回は、アオアシの中で心を震わせる名言をピックアップしてみました。お気に入りの名言があれば、ぜひ使ってみてください。
栗林 晴久の名言
それが、俺でありたい。
出典:アオアシ14巻(第145話)より
アシトの一学年上のユース生で、16歳ながらプロデビューを果たした天才。「プロを目指してサッカーをやっている」と断言したアシトに、栗林が尋ねる。
「今この瞬間、世界最高の選手って誰だ?」と…。 アシトが答えに戸惑っていると、栗林は「その時代その時代、世界中の誰にこの質問をしても、パッと思い浮かぶ選手っているだろ」と続け、
「俺は、それが、俺でありたい。」と、真っ直ぐな目でアシトに伝える。
スケールが違う。この発想はすごい。と心が震わされた名言。数多くあるアオアシの中の名言の中でも断トツで記憶に残る名言です。
一条 花の名言
その体だから、いまの君がある。
出典:アオアシ21巻(214話)より
福田監督の義理の妹。アシトのファン第一号。トリポネと対戦して細いDFじゃ話にならないことを痛感、その対戦のあとから「もっとデカい体に生まれりゃよかった」なんてことも考えるようになったアシトに対して、花がアシトにかけた言葉。
花は、Jリーグの選手も小さい選手がいっぱいいること。その人たちもアシトが思ったようなことでずっと悩んで、考えて、工夫して大きい選手にはない能力を身につけて個性にしていった。
もし、アシトが生まれつき大きかったら、フィジカルに甘えて考えない凡庸な選手になったかも。と伝えたあとで、発した言葉が「その体だから、いまの君がある」。
この花の言葉は、サッカーだけでなくすべての競技にも当てはまるかなと。身体的に恵まれていないとしても、考えて考えて、個性を伸ばしていくことで成長していくことができるという学びがある名言。
◇ 一条 花の名言をもうひとつ。
頑張れ。人間は考える葦である。
出典:アオアシ1巻(第6話)より
ユースセレクション1次試験を終えたあとの食堂で、花がアシトにかけた言葉。アオアシのテーマの一つである「考える」を花の言葉でピックアップしている場面です。
ただ、この言葉は、花の名言というよりも、17世紀のフランスの思想家パスカルの名言から花が引用したもの。
中村 平の名言
「どれだけサッカーを愛せるか」…だった。
出典:アオアシ20巻(第206話)より
ムードメーカーで仲間から慕われている、アシトの一学年上のユース生。船橋線でサッカーを引退することを選択した平が、栗林との会話の中で語った言葉。
栗林から、「お前ならプロでやっていける」と引き留められるが、「―俺は結局、そこまで…サッカーを愛せなかった」、プロになるという夢を持ったとたん、サッカーが恐怖の対象になったと正直な気持ちを伝える。
そして、サッカーの才能は、「技術がある」とか「身体能力がある」とか、そういうことじゃない。「どれだけサッカーを愛せるか」…だったと。
栗林を含め、周りのユース生には弱みを見せなかった平の、夢破れた者のエスペリオン退団の第206話は、感動必死です。
青井 葦人の名言
逃げたらどこにもたどり着けんす。
出典:アオアシ24巻(第251話)より
青森青蘭戦のハーフタイムに阿久津から北野連に脅えているということを見透かされて、「そのトラウマぁ、至急なんとかしろ。」と圧をかけられたアシト。阿久津に「どうしたらいいっすかねぇ」と尋ねると「逃げりゃアァいいんじゃねえの?」と返される。
逃げてもたどり着ける ー逃げてもプロにはなれるだろうー と阿久津に言われたときに、アシトが答えた場面。
何かに脅えて逃げていては、何も達成することはできないという真理をついた言葉。大なり小なり問題に直面したら、逃げずに問題に真正面から向き合い解決のために最善を尽くすことの大切さを教えてくれるアオアシの名言です。
阿久津 渚の名言
味方のスカウティングに費やせ
それが、「あいつら」を知って、「俺」を知らせる手段になった。
出典:アオアシ25巻(第252話)より
青森青蘭戦前に阿久津がアシトに命令したのが、見方のスカウティングをすること。味方のプレースタイル、クセ、考え方…フィールドでの立ち振る舞いを研究するようにアシトに求めました。
そして、それが「あいつらを知って、俺を知らせる手段になった」と。そして、青森青蘭戦の後半に味方のスカウティングをしていたことが効いてきます。
サッカーなどのスポーツに限らず、チームでプロジェクトに取り組む社会人にとっても役立つのが、味方のスカウティングです。チームのメンバーの考え方、クセ、立ち振る舞いをよく知ることで、それぞれのメンバーの強みを生かしてプロジェクトを進めていけるでしょう。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」 ということわざがありますが、己(自分)と自分の味方について知ることが、敵(交渉相手)を知ることと同じほど大事なことだということを教えてくれる名言です。
秋山 円心の名言
成功してチーム調子づかせる権利も、失敗して試合ぶち壊す権利も、俺一人にある…たまらないね。
出典:アオアシ23巻(第240話)より
青森青蘭のマンツーマンに対応するために、フィールドプレーヤー並みに高い位置を取ることをした秋山が語った名言。サッカーにおいて地味なポジションと思われがちなゴールキーパーですが、試合の流れを作ることができる大切なポジションであるということを思い出させてくれる言葉です。
ゴールキーパーを任されたけど、イマイチ気乗りがしないというサッカー少年に覚えておいてほしい名言。
トリポネ・ルフィンの名言
次に、最高の仲間を見つけろと…!
出典:アオアシ19巻(第197話)より
日本で生まれたものの肌の色が違うということで、子供のころから傷つく言葉をかけられて育ってきた船橋学院のエーストリポネ。船橋学院で最高のチームメイトと出会い、一生を懸ける夢を見つけたあとにやるべきこととして言ったのが、「次に、最高の仲間を見つけろと…!」という言葉。
まとめ
アオアシの心を揺さぶる名言を紹介してきました。気に入った名言はあったでしょうか?ストーリーを知ることで、これらの言葉の重みが伝わってくるので、まだアオアシを呼んでないという方は、この機会に読んでみてくださいね。
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